保育士として働きたい男性必見!活躍の場!

2017/07/25

一昔前までは保育の仕事は女性の仕事と言われてきましたが、現在では多数の男性保育士が保育園で活躍中!近くの保育園でも働く男性保育士を見かけることも増えてきました。もちろん「子どもが大好き!」という気持ちで保育士資格の取得を目指しますが、実際に活躍する男性保育士の成り立ちから現場の様子を解説します。

男性なのに「保母」?

「保母さん」という名称を聞いたことがある方は多いでしょう。現在の「保育士」は、1999年4月に児童福祉法が改正されるまで、「保母」という名称でした。

日本で最初の保育所は、1890年に赤沢鐘美によって設立されましたが、当時は幼稚園の資格の代用や、無資格の人も多かったようです。

1949年になり、ようやく第1回目の保母試験が実施されました。当時、保母試験は女性の受験者のみが想定されており、実際に男性が保母試験を受験できるようになったのは、1977年のこと。

1985年には、男女雇用機会均等法が制定され、保母資格を取得する男性も増えて「保父(ほふ)さん」と呼ばれたりしていました。増えたとはいえ、実際の数はまだまだ少なく、新聞や雑誌等でも珍しい男性の保父さんと取り上げられたりしました。この保父さん、資格の正式名称は「保母」であったため、職業欄には「保母」と書かなければならず、男性からは抵抗があるという声も多く聞かれたようです。

1999年に、男女雇用機会均等法が改正されたことにより、児童福祉法施行令の改正も行われました。そこで「保母」の名称が、「保育士」改められたのです。
また任用資格から国家資格になりました。

男性保育士の割合

資格名称が保育士に変更されてから、男性保育士の数は増加の一途をたどっています。内閣府 男女共同参画白書 平成26年度版によると、平成12年の保育士就業者数は、36万1,488人、うち男性は4,666人で、全体に占める割合は1.3パーセントでした。平成22年には保育士就業者数47万4,900人のうち、男性は1万3,000人で、割合も2.8パーセントに上昇しています。

男性保育士の就業が増加した背景には、保育士不足といわれる中で、積極的な人材確保が必要となっている状況や、雇用分野における男女機会均等が進んできたことなどが考えられます。

保育士養成の短期大学等でも、保育士を目指す男性が増えているようです。

保育士の資格は、保育園だけでなく、様々な児童福祉施設で必要とされています。対象年齢も児童福祉法における児童、すなわち18歳までの児童を対象としているので、幼稚園教諭に比べて男性保育士の活躍の幅も広いと言えるでしょう。

近年は認定こども園が増えているため、保育士資格だけでなく幼稚園教諭も同時に目指す男性も多くなっています。

スポーツでも活躍!子ども達の嬉しい言葉

保育園の現場では男性保育士は大変重宝がられます。保育士は男性も女性も関係なく体力を使う仕事をこなしますが、それでも園に男性保育士がいると頼られる機会は多いもの。

特に3歳以上の幼児クラスでは男性保育士が大人気です。集団遊びの中で、ゲームやスポーツなど、ルールがある体を動かす遊びが増えてくる幼児クラス。子ども達は常に元気いっぱいで、出来る運動能力も高くなり、体力があって、ダイナミックな動きをしてくれる男性保育士は、子ども達に大人気です。
「○○せんせいと一緒にサッカーやりたい。」「○○せんせいと鬼ごっこしたい。」などと名指しで遊びに誘われることもあるようですよ。



以前は女性の職業と言われていた保育士も、男性保育士の進出でイメージがずいぶん変わってきました。一部では男性保育士のオムツ替えなど、批判されてしまうようなニュースも聞かれましたが、男性保育士が更に増えることで、社会や地域で、より身近な存在になれば、そのような誤解も払拭されることでしょう。男性保育士の需要はこれからますます高まっていきそうです。

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