子どもの通う保育園に転職はできる?できない?

2017/06/27

自分の子どもが通っている保育園。保育も先生も雰囲気もとてもいいし、ここで働けたら……。送り迎えも出勤退勤と同時に出来たらどんなに楽でしょう。実際、子どもと同じ保育園で働くことは、許可している園とそうでない園があるようです。後から後悔!ということにならないように、メリットとデメリットを知っておきましょう。

同じ保育園で働くメリット

はじめに子どもと同じ保育園で働くメリットをいくつか挙げてみましょう。

送り迎えが同時にできるかも…

勤務形態にもよりますが、パートなどの場合はお子さんと一緒に通勤退勤が出来るかもしれません。子どもの送り迎えに割く時間って結構取られるものなのですよね。目的場所が一緒なのは子育てに忙しいお母さんにとっては、大変便利です。

子どもの様子が常にわかる

自分の子どもをクラスで担当させてもらえることはおそらく無いですが、園庭での自由遊びや行事での集まりなど、我が子を目にする場面が多くなります。そのため、毎日が保育参観のような感じで、我が子を近くに感じられますね。子どもの人間関係もすぐにわかります。

災害時など、いざという時にもすぐ近くに子どもがいるという安心感が常にあります。このメリットは大変大きい部分でしょう。

保護者として先生方と連携が取りやすい

通常、保育園に子どもが通っている場合、保育士とのやりとりは送り迎えの短い時間や、連絡帳で行うことになります。働いていると日々に追われ、保育士とのコミュニケーションを取りづらいというのはよく聞く悩み。

でも、職場の保育園に子どもが通っている状況なら、担任の保育士とも連絡が常に取れますね。連絡の風通しもスムーズになり、お互いの理解に繋がります。

同じ保育園で働くデメリット

次に、子どもと同じ保育園で働くデメリットはどうでしょうか。

勤務形態によっては送り迎えする人の確保が必要

認可保育園の場合、認定された保育時間によって保育園で過ごす時間が変わってきます。

1日の最大利用時間が11時間の「保育標準時間」、8時間の「保育短時間」という2つの保育時間区分があります。勤務時間が、お子さんの保育時間ときっちり重なる場合は、問題ありませんが、そうでない場合は送り迎えをする人の確保が必要になります。

勤務時間を子どもの保育時間に合わせてもらえれば楽なのですが、実際そう甘くはないもの。

正規雇用の場合は、早番・遅番・普通番などの交代シフト制のところがほとんどですし、パートタイムの場合は、午前中から午睡前までの時間、忙しい遅番の時間など、短時間勤務のところも少なくありません。

勤務形態によってはお子さんと一緒の保育園であることが、送り迎えのネックになることも考えておいたほうがいいでしょう。

他の子どもの個人情報が全てわかってしまう

保育園の職員であると同時に子どもの保護者でもあるという状態は、本来保護者であれば知るべき情報ではないことも、知ってしまうことになるということです。

他の子どもの個人情報や家庭環境、抱えている病気など。もちろん保育士には守秘義務がありますので、他に漏らすことは出来ないのですが、周囲の保護者からすると保護者に自分の個人情報を細かく知られていることに抵抗を感じる方もいるでしょう。

そのような周囲の想いをしっかり受け止めることができるかどうか、そこに自分が耐えられるかどうか、またどんなことを知っても、守秘義務を守り、時に保育士として、そして保護者として、分別しながら振舞うことが要求されることになります。

これは、なかなか難しいことです。強靭な精神力が必要かもしれませんね。

人間関係等の理由で退職…

通常の仕事であれば、万が一自主退職になった場合には、職場にもう行く必要はないですが、子どもが通っているとなると、卒園するまで毎日保育士と顔を合わせることになります。

職場が合わなかったという理由で、子どもを転園させて、生活を無理やり変えてしまうことは、子どものためを考えておらず、あまりに自己中心的であり、考えものです。

子どもの通う園に就職したら、卒園させるまでは辞めないという強い意志が必要。

しかし人間、状況や気持ちの変化で転職せざるを得なくなる場合もありますよね。そのような時はどうするのか、あらかじめ考えておく必要があるでしょう。



子どもの通う保育園に、保育士として働くことが出来そうな場合でも、ちょっと一息置いて、
じっくり考える時間は必要です。
本当に、長く勤められるのかどうか、自分自身や子どもにとって良い状態で通わせ続けることができるのかどうか、保育士として、のびのびとやりたい保育ができそうなのかどうか、メリットとデメリットをしっかり知った上で、良い選択をしていきましょう。

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