子どもに注意する際、つい感情的になる気持ちのコントロールについて

2021/09/29

保育士といえども人間です。子どもにイライラしてしまう事もあって当然なのではないでしょうか。しかし保育のプロとして働いているからには自分の気持ちをコントロールする事は大切な事。子どもについ感情的になってしまいそうな時、冷静さを取り戻すための方法をご紹介します。

イライラしてきたと感じたら、まずは大きく深呼吸!

そんな事で…と思うかも知れませんが、深呼吸は意外にも効果が期待できます。

子どもにイライラしてしまい、勢いで感情的に注意したくなるその前に、深い呼吸を一つ。すると今までの勢いは少しスピードダウン。少しだけ冷静さを取り戻す事が出来ます。

カッ!となった勢いで子どもを注意しても、いい事は一つもありません。

問題の本質を理解してもらえず、「先生が怒っている」という印象だけが子どもに伝わってしまうからです。

もちろん怒っている事を伝える必要がある場面はあるのですが、注意をする時には冷静に淡々と話す事を心がけましょう。

「イライラしている気持ち」は「悲しい」に変換して伝えよう

少し気持ちを落ち着かせる事が出来たら、今度は子どもに伝えなくてはいけません。伝える時には保育士のイライラの気持ちを「悲しい」という表現に変換してください。

「先生、そんな事をされたら(言われたら)すごく悲しいな。」等と言いつつ、本当に悲しい顔をして、ショックを受けている事を言葉や態度、表情から子どもにわかるように伝えるのです。

そうする事で子どもにも「先生を悲しませてしまった。」と思わせる事が出来ますし、実際に「悲しい」と置き換える事で、イライラしている気持ちが自分の中でも悲しい気持ちに移行できるはずです。

子どもに「考える時間」を与え、その場を離れる

それらを試してもどうしようもない場合、または感情のコントロールが難しい場合はいったんその場を離れましょう。ただ離れるのではなく、保育士の気持ちを伝え、子どもに「考える時間」を与えつつ、その場を離れてください。

その際、他の保育士に事情を伝え、間に入ってもらっても良いでしょう。「〇〇先生が悲しい顔をしているんだけど、何かあった?」と白々しく子どもに尋ねてもらってもいいかも知れませんね。

子どもも保育士も感情的な状態では話になりません。いったん離れる事でお互いに冷静さを取り戻してから、また対応しなおすとうまくいくケースは多いです。



感情のコントロールは本当に難しいものです。しかし「イライラしてきた」という自覚さえあれば誰でもコントロールは可能です。また、怒りは抑えるべきですが、悲しいという気持ちは抑える必要はないように思います。時には涙を見せたりする事があってもいいのです。それほど子どもと真摯に向き合ったという経験は必ず自身の成長につながり、子どもにもダイレクトに伝わります。

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