保護者と信頼関係を築くには?

2017/09/26

保護者との信頼関係は、そのまま子どもとの信頼関係に繋がると言っても過言ではありません。子どもは保護者の気持ちを敏感に感じ取りますので、保護者が保育士に対して信頼感を持っていると子どもは安心して保育士の元へとくることができるからです。では、どの様に保護者との関係を作れば良いのでしょうか?具体的な方法をご紹介します。

保育園での子どもの様子を詳しく伝える

保育園に入園当初は、ほとんどの子どもが泣きます。初めての場所でもあり、保育士にも慣れていないので泣いて当たり前と保育士は思うかもしれませんが、保護者はそうは思いません。子どもを可愛がってくれているのだろうか、保育園が合っていないのでは…と不安を抱くのです。

しかし、子どもは順応性があるので、保護者の姿が見えなくなると意外にもすぐに泣き止み遊び始める子どもも多いのです。そんな子どもの様子を降園時には沢山伝えてあげましょう。人見知りをする時期の子どもはなかなか泣き止みませんが、ずっと泣いていましたという伝え方は控えましょう。

まだ泣いている時間は長いけれど、保育士が抱っこをして遊ぶと時々泣き止んでくれますよ。など保育士がしっかりと関わっているという事を話すことで、少しずつ慣れてきているという希望を保護者が持てるようにしていきましょう。

あまりに心配そうな様子が見られる時には、子どもが遊んでいる様子を写真に撮って見せることも効果的です。

保護者の質問に対する返答

保護者との関係が出来てくると、子どもの育ちや関わりについて質問される場合もあります。保護者との関係作りの為にもぜひとも質問に答えたい場面ではありますが、分からないことを曖昧に答えることは控えましょう。

間違った情報を伝えてしまうと保護者の不信感に繋がりますので、必ず先輩保育士に確認をしてから返答をします。園の方針やシステムについての質問に対しても同じで、分からない場合は主任や園長に確認をしてから返答をしましょう。

しかし、自分が知っている知識や保育園でこんな風に関わったら上手く対応が出来たという点については自信を持ってお伝えをして大丈夫です。経験が浅かったとしても保育士として学んできたことや自分が実践した事をプロの保育士として伝えてあげてください。

子どもの良い部分をたくさん見つける

子どもを褒めてもらえることは親にとって何より嬉しい事です。普段の保育の中で子どもの良い所、出来る様になったことを沢山見つけて伝えてあげてください。良い部分を見てくれる保育士は子どもにとっても保護者にとっても大好きな存在になります。

時には子どもの気になる部分を保護者に伝えなければいけない場面もあるでしょう。そんな時も悪い部分として伝えるのではなく、対応方法も伝えることで園でも気を配ってもらえているという印象を受けます。

例えば野菜を食べない子どもの場合には、お野菜は苦手ですが周りの先生やお友達が応援すると少し口に入れる事が出来ました。など自宅でも保育園と同じようにやってみようと思える様に話すことがポイントです。



子どもとの関係作りにも繋がっていく保護者対応。保護者にとっては我が子が楽しく園で過ごしている、子どもにとって保育士が大好きな存在であるということが安心感に繋がります。子どもが楽しく過ごせる工夫をしながら、その様子を保護者にも伝え良い関係を作っていきたいですね。

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