保育園でフリー担当ってよく耳にするけどどんな業務?

2021/10/04

ご存じのように保育園では0歳児~5歳児まで各クラスに分かれています。保育士も通常各クラスに配属されるのですが、フリー担当の保育士はクラスを持ちません。今回はフリー担当の保育士の役割とその仕事内容について学んでいきましょう。

フリー担当保育士とは

国に定められている保育士の配置基準として、0歳児では子ども3人につき、保育士1人、1~2歳児では子ども6人につき保育士1人、3歳児では子ども20人につき保育士1人、4~5歳児では子ども30人につき保育士1人という決まりがあります。

年度の途中で人数が増えたり減ったりする事もありますし、0歳児では一時保育の利用でその日だけ人数が多い事もあります。

5歳児クラスでは行事の準備で人手が必要な時もあるでしょう。そんな時こそ、フリー担当の出番です。フリーの保育士は名前の通り、クラスには属していません。その日の子どもの人数やその日休んでいる保育士によって、配属されるクラスが異なります。

園によっては3歳以上児フリー、3歳未満児フリーに分けているところもあります。

仕事内容は?

同じクラスを見続けている保育士とは異なり、様々なクラスをまわるフリー担当。乳児のお世話から年長組の指導まで、その仕事内容は幅広く、オールラウンダーでなくてはこの仕事は務まりません。

時には保育以外にも備品の整理や雑用を頼まれる事もあります。

担任を持っている保育士と比べると補佐的な役割を与えられる事が多いのですが、行事が近い時等、忙しい時期になるとフリー担当はひっぱりだこ。

勤務時間中に次々とお呼びがかかり、1日中あっちへ行ったりこっちへ行ったりする事もよくあります。担任を持たない保育士と聞くと地味な印象ですが、フリー担当は保育園の重要な「助っ人」なのです。

フリーの仕事は成長がたくさん

担当がフリーに決まった際、自分は保育が出来ないと思われているのかな?と、不安な気持ちにる方や、いろんな先生の保育が見れる!と、喜ぶ方もなど様々です。

保育園の先生・幼稚園の先生になる=担任の先生になりたい

という気持ちは誰にでもあるものです。それがフリー担当になってしまうと、やる気も薄れてしまうかもしれません。

ですが本当はそんな事はないのです!

フリーになると施設全部の事をしり、職員をはじめ子ども・保護者・地域の方など様々な方と、関わることが出来るとっても素敵な仕事なのです。

また、普段見れない保育中の先生の姿が見れるのでいいなぁと思う内容や言葉掛け、対応はどんどん吸収していきましょう。

その他、子育て支援の担当や預かり保育の担当を任されたりと、自分の保育も出来るチャンス!どこでも活躍が出来るのです。子どもたち保護者からはみんな同じ先生。その時にしか学べない事が沢山ありますよ。

フリー担当のメリット

フリー担当は、固定の担当のクラスがないので残業はもちろん、書類関係はクラスを持つ担任と比較し圧倒的に少ないです。書類等がない分気持ちにも余裕を持って子ども達と関わる事が出来き、全クラスにお手伝いに入る事により、どのクラスの子どもにも自分の顔を覚えてもらえます。

また制作の準備にたずさわったり、行事等保育園内のすべての事を知ることができます。

そして色々なクラスに入る事でそれぞれの担任保育士の良いところや改善が必要なところも客観的に観察できるでしょう。

異なる先生達の保育・対応、もちろんフリー保育士に対しての応対なども感じるところは沢山あるでしょう。

フリー担当のデメリット

デメリットとしてはやはり子ども一人ひとりの事がわからない事。

今子どものどんな事に気を付けて保育をしているのか、保護者はどういった人でどのような対応をしたら良いのか等、毎日保育している担任でなければわからない部分も多いです。

1人ひとりを深く理解する事は難しいかも知れませんが、その分様々な年齢の子どもに関わる事が出来ます。

フリー担当を極める

フリー担当の方は、新卒・中途・ベテランといった方が多いと思います。

1年目に関しては、まずは担任の業務だけでなく、園の事をたくさん知り、学んで欲しいと思っているのです。いろいろな先生の保育を見て学び・年間行事に参加し学び・作業なども行う事で、園の事を全部わかり、この一年を大切に過ごしてほしいと願っているのです。
フリー担当を極めたな!と実感する言葉。「かゆいところに手が届くようになったね!」何も言わなくてもさり気なくサポート出来ているということです。担任の先生からするとほんとにありがたい存在です。
最初は、園の事も覚え各クラスの事も覚え…と、戸惑うかもしれませんが、要領をつかむと何となく雰囲気で分かってくるようになります。
自分がされて嬉しいことは、みんもしてもらって嬉しい事です。そのことを頭に置いて行動してみましょう。



子どもの年齢問わず、どのクラスにもお手伝いに行く可能性があるフリー担当。担任を持っていないからこそできる事はたくさんあります。もしも将来フリー担当になった場合は年齢に応じた子どもの発達を知りつつ、クラス担任の保育を観察するよう心掛けると充実した1年となる事でしょう。

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