保育園の種類と給料

保育園の種類と給料
2021/09/29

保育園と一口にいっても様々な種類があります。大きく分けて公立・私立に分かれますし、施設の規模も大小様々です。 そうした違いから提供してる保育サービスも異なりますし、受け入れ可能な園児の数や勤務している保育士の人数も違ってきます。 そこで気になるのが給料です。「同じ保育士でも公立と私立ではどっちがどれぐらい多いの?ボーナスは?etc…」という疑問が多いようです。

公立と私立(認可・認可外)の違い

保育園は大別すると公立と私立に分かれます。さらに私立の場合はザックリと認可・認可外に分かれます。

公立の保育園はご存知のように市区町村の自治体が運営を行っており、私立の保育園は社会福祉法人やNPO法人、民間企業などが主な運営母体です。

最近は「公設民営」という保育園も増えてきているのですが、こちらは「民営化」の旗印の元、「公」の運営から「民」へ移管した保育園です。 ちょっとややこしいですね。

そこで、公立・私立の違いを認可・認可外と勘違いしている方も少なくないようなので、念のために説明しておきます。

規制緩和の影響で民間企業でも保育園の設立が可能となったわけですが、認可保育園とは新設にあたって国が定める設立基準を満たした保育園を指します。

認可保育園には運営費の補助として国・自治体から補助金が支給されます。 つまり、私立保育園=認可外ではなく、私立でも公立の様に設立基準を満たしている場合は認可保育園として運営されているわけです。

給料がイイのはどっち?

さて、本題です。公立・私立によって待遇が異なるのは当然なのですが、どっちがどっちという判断を下すとなるとちょいとややこしいです。

公立は提供する保育サービスが均一化されているため、そこに従事する保育士の仕事量も一定しているので、公立だけに絞ると賃金に大きな開きはないようです。

一方、私立の方は認可・認可外によって提供できる保育サービスは異なりますし、施設規模や運営母体によって条件はバラバラです。 正直な所、比較基準が曖昧になってしまうので、あくまでも参考例として以下の様な例があります。

【全国の保育士平均給与 平成26年】
月収平均:22万
賞与平均:57万
年収平均:317万
平均年齢:34.8歳
平均勤続年数:7.6年

【練馬区の公立保育所、保育士平均給与 平成26年】
月収平均:31万
期末手当平均:165万~
年収平均:646万
平均年齢:44歳

一見すると公立の給与の方が格段に高そうですが、上記例の公立データはあくまでも「練馬区」限定で、私立の平均年齢34.8歳に対して公立は44歳です。

初任給は公立・私立ともに開きは無いようなのですが、勤続年数がキーポイントのようです。 私立は平均勤続年数が7.6年ですので、4年生大学を経て就職した場合およそ30歳で退職する計算です。

一方、公立の方は定年まで勤めれば退職金も凄いですし、公務員ならではの特権を駆使して長年勤続されるようで、昇給率も安定且つ抜群です。 長年勤続出来る理由としては育休利用の徹底が挙げられます。

私立の保育園では育休制度自体が無かったり、制度は存在していても利用実績が無かったりと、出産を機に離職してしまうケースが多い反面、 の保育士は公務員ですので育休利用を通じて復職するケースが多いようです。



ここまでの内容で判断すれば公立の方が優位に思えますが、自治体によって異なります。 しかも忘れてならないのは公立で働く保育士は公務員であるが故に転勤があります。アクセスに不便な園も多く大変です。 あとは園長が代わることで保育方針が変更したりと、働く側にとってのデメリットも山積です。 私立でも公立並の昇給幅を維持する企業も存在しますし、最近は私立の保育士でも公立以上の待遇であったり、 育休についても2年まで取得することが可能な園など、出産後の復職率も公立に匹敵するほどの民営保育園も増えてきているようです。 保育士サポート.comではそのような求人も取り扱っておりますので、育休制度や復職まで見据えてお仕事出来る求人情報など、お気軽にお問い合わせ下さい。

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