保育士試験|過去問題
平成25年「保育原理」


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平成25年度
保育士試験
登録日:2014/11/06
過去問題【保育原理】
問1
次の文は、諸外国における保育の先駆者についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- コメニウス(Comenius, J.A.)は、『大教授学』や『世界図絵』等を著した。『世界図絵』は最初の絵入り教科書といわれ、その後の絵本や教科書に影響を与えた。
- オーエン(Owen, R.)は、ドイツに「性格形成学院」を開設し、子どもの保護と教育を行った。
- フレーベル(Frobel, F.W.)は、教育の目的実現の基盤は乳幼児の健康であると考え、1908年、5歳以下の幼児を対象とする診療所を開設した。
- デューイ(Dewey, J.)は、1907 年「子どもの家」の指導の任に就き、国立特殊児童学校で開発した障害児の教育方法を幼児に適用した。
- オーベルラン(Oberlin, J.F.)は、貧困の根本的改革には教育が不可欠と考え、小学校や幼児保護所を設立した。しかし、幼い子どもの教育に携わる女性の教育までには及ばなかった。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | × | ○ | ○ | × |
3 | ○ | × | × | × | × |
4 | × | ○ | × | × | × |
5 | × | × | ○ | ○ | × |
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3
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問2
次の文は、日本における保育の歴史的事項についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 日本の都市部において、保育が必要な幼児の保護と教育を行うために設立された最初の施設は二葉幼稚園であった。この施設は赤沢鍾美が慈善により開設したものである。
- 日本において最も早く設立された正式な幼稚園は、東京女子師範学校附属幼稚園であった。そこではモンテッソーリ教具が配置され、子どもの自由で自主的な活動が保育の中心であった。
- 幼児教育への期待が高まり普及し始めた1926(大正15)年、「幼稚園基本法」が制定された。これは、日本における幼稚園に関する最初の独立した法律である。
- 1947(昭和22)年、「児童福祉法」が制定され、それまでの託児所は「保育所」に転換した。
- 1948(昭和23)年、「保育要領」が文部省と厚生省との共同で策定・刊行され、幼稚園と保育所及び家庭における幼児期の教育のあり方が詳細に解説された。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ○ | ○ | × | × | × |
2 | ○ | × | × | ○ | ○ |
3 | ○ | × | × | × | × |
4 | × | ○ | ○ | ○ | × |
5 | × | × | × | ○ | × |
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5
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問3
次の文は、「保育所保育指針」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 1965(昭和40)年に、幼稚園教育にも適用する共通のガイドラインとして通知された。
- 1965(昭和40)年に通知されたものの、保育所の機能の中に教育の必要性は認められなかった。
- 1965(昭和40)年の通知後、2008(平成20)年に初めて改定された。
- 2008(平成20)年に改定されるまでは通知であり、規範性を有する基準としての性格は明確ではなかった。
- 2008(平成20)年の改定により、保育士等の自己評価が努力義務となり、専門性の向上や保育実践の改善をはかることが求められることとなった。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ○ | × | ○ | × | ○ |
2 | ○ | × | × | ○ | × |
3 | × | ○ | ○ | × | × |
4 | × | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | × | ○ | ○ |
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5
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問4
次の文は、「児童の権利に関する条約」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 児童が有する権利について包括的・網羅的に規定した条約であり、児童には15歳以上は含まれない。
- 内容には、児童の生存・保護・発達に関するもの、児童の最善の利益に関するもの、児童の意見表明や思想・良心の自由等成人と同様の権利を認めるもの、が含まれている。
- 父母から分離されない権利や家庭環境の確保についても、規定している。
- 条約締約国は、毎年児童の権利保障の進捗状況について、国際連合内の児童の権利に関する委員会に報告することが望ましいとされている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | ○ | × | ○ | ○ |
2 | ○ | × | ○ | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | × | ○ |
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4
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問5
次の文のうち、「保育所保育指針」第章「保育の計画及び評価」の()「指導計画」の一部として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育課程に基づき、子どもの生活や発達を見通した長期的な指導計画と、それに関連しながら、より具体的な子どもの日々の生活に即した短期的な指導計画を作成して、保育が適切に展開されるようにすること。
- 保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、生活の連続性、季節の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定すること。
- 具体的なねらいが達成されるよう、子どもの生活する姿や発想を大切にして適切な環境を構成し、子どもが主体的に活動できるようにすること。
- 保育所の保育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに留意し、学習を通して、創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うようにすること。
- 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの意見に従い、指導計画に基づく保育の内容の見直しを行い、改善を図ること。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ○ | ○ | ○ | × | × |
2 | ○ | ○ | × | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | ○ | × |
4 | × | ○ | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ | × |
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1
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問6
次の文のうち、「保育所保育指針」第章「総則」の(1)「保育の目標」の一部として適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- 十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、豊かな心情や思考力の芽生えを培うこと。
- 健康、安全など生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、社会生活の基礎を培うこと。
- 人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと。
- 生命、自然及び社会の事象についての興味や関心を育て、生命の保持及び情緒の安定を図ること。
- 様々な体験を通して、豊かな感性や表現力を育み、創造性の芽生えを培うこと。
(組み合わせ)
- A,B
- A,C
- B,D
- C,E
- D,E
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4
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問7
J保育所の歳児クラスが就学を控えて、近くの小学校に一日体験に招かれた。J保育所ではこれについて園内の会議で検討し、 積極的に取り組むこととした。次の文のうち、その取り組みとして適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 園の保育の成果をみてもらうために、小学校の音楽の教科書にある曲の楽器と合唱の練習に励む。
- 小学生との交流を通して、子どもが小学校生活に対して期待感を持てるよう配慮する。
- 一日体験後に、保育士と小学校教諭との間で意見交換を行うことを提案する。
- 一日体験後に、J保育所での交流活動を計画し、連続性を持たせる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | ○ | ○ | × | × |
2 | ○ | × | ○ | ○ |
3 | × | ○ | ○ | ○ |
4 | × | × | ○ | ○ |
5 | × | × | ○ | × |
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3
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問8
次の文のうち、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の「乳幼児期の発達の特性」の一部として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもは、大人によって生命を守られ、愛され、信頼されることにより、情緒が安定するとともに、人への信頼感が育つ。そして、身近な環境から働きかけられることを通して次第に自我が芽生える。
- 子どもは、子どもを取り巻く環境に主体的に関わることにより、心身の発達が促される。
- 子どもは、大人との相互の関わりを通じて、身体的な発達及び知的な発達とともに、情緒的、社会的及び道徳的な発達が促される。
- 乳幼児期の発達は年齢の影響が大きく、生理的、身体的な諸条件や生育環境の違いによる一人一人の心身の発達の個人差はほとんどない。
- 子どもは、遊びを通して、個が成長し、その後に人への信頼感が形成される。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ○ | ○ | ○ | × | × |
2 | ○ | × | ○ | × | ○ |
3 | × | ○ | ○ | ○ | × |
4 | × | ○ | × | × | × |
5 | × | × | × | ○ | ○ |
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4
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問9
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもの( A )を大切にし、健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境や、自己を十分に発揮できる環境を整えること。
- 子ども相互の関係作りや互いに尊重する心を大切にし、( B )における活動を効果あるものにするよう援助すること。
- 子どもが自発的、意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの( C )な活動や子ども相互の関わりを大切にすること。特に、乳幼児期にふさわしい体験が得られるように、生活や遊びを通して( D )に保育すること。
- 一人一人の( E )の状況やその意向を理解、受容し、それぞれの親子関係や家庭生活等に配慮しながら、様々な機会をとらえ、適切に援助すること。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 健康 | 計画 | 主体的 | 包括的 | 保護者 |
2 | 生活リズム | 集団 | 主体的 | 総合的 | 保護者 |
3 | 生活リズム | 日課 | 自発的 | 包括的 | 子ども |
4 | 健康 | 集団 | 自発的 | 統括的 | 子ども |
5 | 気持ち | 計画 | 個性的 | 総合的 | 子ども |
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2
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問10
次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」のウ「環境」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 好きな( A )に興味を持って関わり、様々な遊びを楽しむ。
- ( B )に触れて生活し、その大きさ、美しさ、不思議さなどに気付く。
- 生活の中で、様々な物に触れ、その性質や( C )に興味や関心を持つ。
- 身近な動植物に親しみを持ち、いたわったり、大切にしたり、作物を育てたり、味わうなどして、( D )に気付く。
- 身近な物や遊具に興味を持って関わり、( E )、試したりして工夫して遊ぶ。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 自然 | 遊具 | 仕組み | 自然の豊かさ | つくったり |
2 | ともだち | 自然 | 役割 | 自然の豊かさ | 使って見たり |
3 | 玩具や遊具 | 自然 | 仕組み | 生命の尊さ | 考えたり |
4 | 自然 | 遊具 | 役割 | 自然の豊かさ | 考えたり |
5 | 玩具や遊具 | 動植物 | 機能 | 生命の尊さ | つくったり |
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3
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問11~問12 次の保育所での【事例】を読んで、問11~問12 に答えなさい。
【事例】
4歳児クラスのM君は、数人の友達が砂場で砂山を作っているのを見ていたが、友達が
大きなトンネルを掘ろうと話し合っているときに、さっと砂場に入り、トンネルを掘ろう
とした。友達に「M君とは遊んでいない。」と言われると、足で砂山を踏みつぶしてし
まった。砂山を作っていたHちゃんが「もう、M君とはずっと遊ばない。だいっきらい。」
と叫んだ。いつものM君は、自分の意見が通らないとかんしゃくを起こすことが多いのだ
が、このときは園庭の隅に一人で走っていき、みんなに背を向けてこらえている様子であ
る。砂場の友達は砂山を作りなおして遊びの続きをしている。
問11
この場にいた保育士が、まず第一に行う対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
- 砂場で遊んでいる子どもたちのところに行き、「M君が一緒に遊びたいって、泣いているよ。一緒に遊んであげて。」と、なかよく遊ぶよう促す。
- 近くにいる子どもに、「仲間はずれはいけない。」と話し、すぐに仲裁に入るよう促す。
- M君のそばに行き、「泣いていたら遊べないよ。」と手を引いて友達のところに連れて行き、「いれて。」と保育士が言い、仲間に入ることを促す。
- 一緒に遊びたいが入れてもらえないM君の悲しい気持ちを理解しながらも、場を離れて自分なりに気持ちを立て直そうとしている姿かもしれないと捉えて、しばらく様子を見守る。
- M君とHちゃんが近づくと、またけんかになるので、二人を離しておく。
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問12
この場にいた保育士のHちゃんへの言葉かけとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「そんな言葉を言ってはいけない。」と、仲間はずれを強く制止する。
- 「だいっきらいって、言ってもいいんだっけ?」と、Hちゃんが基本的な態度を身につけることができるように問いただす。
- 「M君は、いつも乱暴だからね。『そういう子とは遊ばない』と、みんなで強く言った方がいい。」と、Hちゃんを支持する。
- 「砂山こわれちゃって大変だったね。何があったのか、聞かせてくれる?」と、Hちゃんが自分の思いを言葉で表現できるよう話しかける。
- 「もう少しでできるところだったのに残念だったね。M君はなんでこわしちゃったんだろうね。」と、Hちゃんの思いを受けとめた上で、M君の気持ちに気づくことができるよう問いかける。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ○ | × | × | ○ | × |
2 | × | ○ | × | ○ | ○ |
3 | × | × | ○ | × | ○ |
4 | × | × | × | ○ | ○ |
5 | × | × | × | ○ | × |
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4
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問13
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
S君(6か月)は、第一子であり、母親が仕事に復帰するために入所してきた。同じク
ラスの同月齢のTちゃんはS君よりも身体が大きく、動きも活発だった。S君の母親は、
S君の身体が小さいので発達も遅いのではないかと心配し、授乳時間と授乳量を何度も繰
り返し確認し、時間通りに授乳して全量を飲ませてほしいと要求した。
S君は小柄だが、身長・体重は標準の範囲内で、園ではS君の成長・発達について心配
はないと考えている。このことを説明して、それぞれの子どものリズムに合わせた授乳が
適していることや、発達には個人差があることを伝えている。しかし母親は、翌日も同じ
ことを尋ね、このやりとりが週間、繰り返された。
【設問】
入所後まもないこの段階で、保育所が行う対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 母親の要求通り、定時に全量を飲ませる。
- 母親に渡す記録には時間通りに全量を飲ませたことを記し、実際には子どもに応じた授乳を続ける。
- 子どもの体重と授乳量をグラフにしてわかりやすくしたり、嘱託医によるコメントを伝えるなど、母親が納得できるように工夫しながらやりとりをする。
- 送迎時などに、母親が子育てへの不安や心配を話すことができるように配慮する。
- 母親の精神の不安定を疑い、母親に既往歴を尋ねる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ○ | × | ○ | × | × |
2 | ○ | × | × | ○ | × |
3 | × | ○ | ○ | × | × |
4 | × | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | ○ | × | ○ |
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4
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問14
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
4月に入所してきたW君(4歳)は、入所して半年が経過した。気に入った玩具がある
と友達が使っていても何も言わずにさっと取ってしまったり、順番を待てないなど衝動的
であり、保育士の話を聞いていないなど不注意が気になる。母親は子どもの発達について
心配している様子はみられない。
【設問】
担当保育士が、この段階で行う対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 母親が心配していないので、保育士はそのまま何もしない。
- 母親には何も言わずに、保育所から直接、療育機関にW君の発達状況と母親の連絡先を伝える。
- 母親にW君は発達障害であると話し、療育機関を受診するようにと指導する。
- 毎年行っている保育参加に誘い、母親が子どもの発達に関心を向けるきっかけづくりをする。
- 保育所内で話し合い、W君に適した関わり方や環境を工夫する。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ○ | × | × | × | × |
2 | × | ○ | × | ○ | × |
3 | × | × | ○ | × | ○ |
4 | × | × | × | ○ | ○ |
5 | × | × | × | ○ | × |
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4
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問15
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳児クラスではエンドウマメを栽培し、収穫して、自分たちでさやから豆をとり出し
て、豆ご飯づくりをした。子どもたちは、「ころころしているね。」「森のにおいがする。」
など、豆ご飯の味を自分なりの言葉で表現しながら、楽しんで食べていた。担任保育士は、
収穫から豆ご飯を食べるまでの子どもの様子をクラスだよりに書いて、保護者に伝えた。
【設問】
クラスだよりの内容として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- エンドウマメを収穫するときにみんなが同時にしようとしてけんかになったが、子ども同士で話し合って順番を決めていた。
- 調理の職員からの説明を、熱心に聞いていた。
- エンドウマメのさやむきが上手でない子どもがいたが、もっと家で練習しておいてほしかった。
- 4歳児クラスにも豆ご飯を届けに行って、喜ばれた。
- 豆ご飯の味をさまざまな言葉で表現していたので、どんな味がしたかを子どもに聞いてほしい。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × | × |
3 | ○ | × | × | ○ | ○ |
4 | × | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | × | ○ | × | ○ |
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1
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問16
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Y君(3歳)、Kちゃん(2歳)は、父母と小学生の人の兄姉がいる 人家族である。
最近、Y君は母親と離れる時に大泣きし、Kちゃんも不安定な様子が続いている。園長が
母親に話を聞くと、夜、夫婦で頻繁に遊びに出かけ、長時間留守にしていることがわかっ
た。子どもたちだけを家に残して危険ではないかと尋ねると、母親は「人も育てるのは
大変。気晴らしぐらい必要。自分たちのお金で好きなことをして、どうして保育園に文句
を言われるのか。」と激しく怒り、話し合いを拒否して帰った。
【設問】
この段階で園が行う対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 児童虐待の通告をする。
- 兄姉が通う小学校に直接連絡し、父母の態度を詳しく説明して小学校でも指導してほしいと話す。
- 保育所内で会議を開き、対応について話し合う。
- 担任保育士が一人で家庭訪問をして、父母に厳しく注意する。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | × | ○ | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | ○ | × | × | × |
5 | × | × | ○ | × |
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問17
次の文は、「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保護者への支援の基本は、子どもの最善の利益を考慮し、子どもの福祉を重視することであり、保護者とともに、子どもの成長の喜びを共有していくことである。
- 保護者の多忙な状況を踏まえ、保育に関する知識や技術などの保育士の専門性を生かして保育士等から積極的に助言や指示をして、保護者の養育力の向上に努めるようにする。
- たとえどのようなことがあっても、保護者や子どものプライバシーの保護、知り得た事柄の秘密を保持しなければならない。
- 入所している子どもの保護者に育児不安等が見られる場合には、保護者の希望の有無にかかわらず、個別の支援を行わなければならない。
- 地域における子育て支援は、児童福祉法第2条の3の規定に基づき、入所児童の保育に関わりなく地域の実情に応じて、地域の保護者等に対する子育て支援を積極的に行うようにする。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ○ | ○ | × | × | × |
2 | ○ | × | × | ○ | ○ |
3 | ○ | × | × | × | × |
4 | × | × | ○ | × | × |
5 | × | × | × | ○ | × |
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問18
次の文は、「児童福祉法」及び「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)についての記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 「児童福祉法」には、保育所は、保護者に対してのみ保育に関し情報の提供を行うことに努めることが定められている。
- 「児童福祉法」には、保育所の保育士は、乳児、幼児等の保育に関する相談に応じたり助言を行うために必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならないとされている。
- 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」では、保育所における保育時間は、1日につき11時間を原則としているが、保護者の労働時間や家庭の状況等を考慮して、都道府県が定めることとなっている。
- 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」には、保育所の設備の基準が記されており、2歳以上の幼児を入所させる保育所には、職員室、保育室、遊戯室、保健室、屋外遊戯室、給食施設、職員休憩室、便所を設けなければならないことが規定されている。
- 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」には、保育所には、保育士、看護師、嘱託医及び調理員を置かなければならないと定められている。
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問19
次の文は、乳幼児の保育に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「幼稚園教育要領」も「保育所保育指針」も告示であり、法的拘束力がある。
- 保育所は、保育に欠ける乳幼児に対する家庭養育の補完を任務としており、地域の子育て支援は、保育所の任務とすべき課題ではない。
- 保育所は「児童福祉法」に規定され、幼稚園は「学校教育法」に規定されているが、乳幼児を保育する施設であることは共通する。「保育所保育指針」、「幼稚園教育要領」ともに、保育とは教育と養護が一体化したものと記述している。
- 市町村は「児童福祉法」の規定に基づく報告や通知を受けた児童について、必要があると認めたときは、その保護者に対し、保育所や家庭的保育事業による保育の申し込みを勧奨しなければならない。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | × | × | ○ |
3 | × | ○ | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | × | ○ |
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問20
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の4「保育所の社会的責任」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育所は、子どもの人権に十分配慮するとともに、子ども一人一人の人格を尊重して保育を行わなければならない。
- 保育所は、地域社会との交流や連携を図る。
- 保護者や地域社会に、当該保育所が行う保育の内容を適切に説明するよう努めなければならない。
- 保育所は、入所する子ども等の個人情報を適切に取り扱う。
- 保護者の苦情などに対しては施設長が対応し、個人情報保護の観点から施設外の者は苦情解決には関わってはならない。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × | × |
4 | × | ○ | ○ | ○ | × |
5 | × | × | ○ | ○ | × |
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【保育原理の過去問】他年度の試験問題
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その他の年度については順次公開予定ですので、もう少しの間お待ち下さいませ。
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※解説内容については出来る限りの精査は実施しておりますが、 その精度については100%担保することが難しいため、悪しからずご了承の上でご利用いただけますと幸いです。