保育園のお弁当の日~野菜が苦手な子どものお弁当に野菜がテンコ盛り…保護者への助言

2021/09/29

子どもにとってお弁当を開ける瞬間はとてもわくわくする瞬間です。それなのに開けた瞬間目に入る大嫌いな野菜たち…その場にいなくとも期待を裏切られ、ショックを受ける子どもの姿が想像できますよね。しかし保護者もおそらく考えがあっての事。このような場合、保護者にどのような助言をしたら良いのかを考えてみましょう。

最初は遠回しな言い方で理由を探る

保護者がお迎えに来た際に、まず伝えて欲しい事があります。それはお弁当を開けた瞬間の子どもの様子。「お弁当、すごく楽しみにしていたんですけど、たくさん野菜が入っていて驚いたようで…」等とまずは遠回しな言い方で伝えてみて下さい。保育士のその言葉を聞いた後に、なぜ苦手な野菜をテンコ盛りにしたのか理由を述べてくるでしょう。

最初の遠回しな声掛けはそれが目的でもあります。「家で食べないから」「前日の夜に野菜を残したから入れた」「保育園でなら食べると思った」等の理由が考えられますが、こちら側からの質問や、責めるような言い方をしたりするのはNG!あくまでも保護者の方から話してくれるように会話を導きましょう。

保護者の気持ちに共感する姿勢を持ちつつ、子どもの様子を伝える

理由がわかったら今度は保護者の意見に耳を傾けます。野菜を食べない事で悩んでいるのかも知れません。保育園なら食べるだろうと思ったかもしれませんし、保育士に食べさせてもらう事を期待したのかも知れません。出来る限り保護者の「野菜を食べて欲しい」「食べなくて困っている」という気持ちに共感してあげて下さい。その後、お昼ご飯の時の子どもの様子を伝えたり、気持ちを代弁してあげたりしてみましょう。伝え方についてですが、多少脚色を付けて下さいね。

「嫌々ですが、少しは食べましたよ。」と言われるのと、「お母さんが一生懸命作ってくれたお弁当!と、喜んで少し食べていましたよ。」という言葉。どちらも「少し食べた」という事実を伝える言葉ですが、印象は全然違うように感じませんか?言い方一つで子どもの気持ちを代弁でき、保護者の受け取り方も変わるものです。

保育士と保護者でチームプレイを提案してみよう

野菜が苦手な子の場合、最初は一品から。見た目や味も工夫が必要かも知れません。お花の形にしてみたり、好きなキャラクターの形にしてみたり、単純ですがそれで克服する場合もあります。野菜だと気づかれないように調理するのも一つの手。子どもの好きなものに細かく刻んで混ぜてもいいかも知れませんね。一つ野菜を食べたら保護者も保育士も大げさに喜んであげましょう。

お迎え時に子どもの前で保護者に野菜を食べた事を報告するようにします。一つを克服したら次は別の野菜。「昨日は〇○食べたもんね、今日は△△だけど一口だけでも頑張ってみようか!一口食べたら「すごいね!お母さんきっとびっくりするね。」等と保育士が声をかけてあげましょう。子どもは保護者と保育士の喜ぶ顔が見たくて、少しずつ食べる量が増えるのではないでしょうか。一口ずつ、一品ずつ、時間はかかるかも知れませんが、一緒に見守っていきましょうと伝えてあげて下さい。



野菜嫌いの子どもは多いですが、保護者は保護者で栄養をつけたいと悪戦苦闘しているものです。一人で思いつめないよう、気持ちに寄り添い、一緒に対策を考えてあげましょう。焦らず、少しずつを合言葉に保育士と保護者で連携をとりつつ進めて行くことを伝えてあげると安心してくれますよ。

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