育児担当制:担当の子どもの保護者と性格が合わない…1年間が不安

2021/09/29

保護者とのやりとりは保育士の重要な仕事の一つであり、悩みの種でもありますよね。保護者の全てが保育士に好意的であるとは限らず、性格が合わないと感じる保護者も当然いる事でしょう。4月からの1年間、性格が合わない保護者とどのように接していけば良いか、考え方と対処法をお伝えしたいと思います。

年度初めはお互いに警戒中。まずは保護者の人柄を探ろう

昨年までの担当とは1年間を通じて、ある程度の良好な関係が構築されています。

4月になり、新しいクラスに新しい担当。一体どんな人物なのかと最初は警戒されてしまっても仕方のない事かも知れません。昨年までの担当と良好な関係だった場合は特に、比べられたり、最初から壁を作られたりする事も多々あります。

どのように接したら良いかを考えた時、その保護者によってフレンドリーな対応が吉と出る場合もありますし、反対に「馴れ馴れしい」という悪い印象を与えてしまう事も…。

まずは保護者がどんな保育士を求めているか、どんな対応だとリアクションが良いかを冷静に探ってみましょう

最初は淡々と、少しずつ保護者からの会話を引き出していこう

最初は警戒されていますので、連絡事項や子どもの様子を淡々と伝える事に徹してください。もちろん笑顔は忘れずに。

慣れてきたら「お家ではどうですか?」なんて話を引き出してみると良いでしょう。意外な話が聞ける事も!もしくは、冷たくあしらわれてしまうかも知れまい、なかなか距離が近づかなくても焦らなくて大丈夫。

保護者がお迎えに来たらすぐにかけつけ、子どもの様子や今日の出来事を伝え続けるのです。

一方的に話し続けるのではなく、きちんと保護者のリアクションや表情も観察し、時間がありそうな時には保護者の話を引き出してあげるようにしましょう。それを繰り返すうちに少しずつ距離が近づいている事を感じるはずです。

1年をかけて少しずつ信頼関係を築こう

信頼関係はすぐに構築できるものではありません。1年間を通じて少しずつ「信頼できる保育士」になっていけば良いのです。

保護者にとっての信頼できる保育士とは「自分の子どもをよく見てくれている」と感じる事。そのため受け入れ時やお迎え時のちょっとしたやりとりの積み重ねが大切なのではないでしょうか。

上から目線であれこれと保護者を指導するのでは返って反感を買ってしまい、関係が悪化してしまう事も考えられます。

保育士と保護者はその子どもが保育園生活を楽しく過ごすためのパートナーです。性格が合わないと壁を作ってしまわずに、こちら側から歩み寄り、子どもの情報をお互いに共有出来る関係を目指すと良いでしょう。



「合わない」と思いながら接していると言葉や表情等からその気持ちが伝わってしまい、相手にも同じように思われてしまいます。壁を作らずに、こちら側から歩み寄る努力をするべきではないでしょうか。プライベートで友達になる事を要求されている訳ではありませんので、合わない部分を保護者の個性としてとらえ、接し方に気を付けながら、良好な関係を築けるよう努力してみましょう。

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