園外保育の安全対策

2017/08/23

子どもたちと保育園の外に足を踏み出してみると、そこには園内だけでは得ることの出来ない発見がいっぱいありますよね!園児に声をかけてくれる人、季節の花、生き物など。園外保育ならではの楽しさ。安全対策のポイントを押さえて、最大限に楽しみたいですね。

園外保育へ行く時の注意点は

安全な環境に守られている保育園の中と違い、一歩外に出たら危険がいっぱい。園外保育へ行く時は、保育士が、子どもの命を預かっているという意識を改めて持つことが大切です。保育園によっても持ち物の決まりは異なりますが、最低限持参した方が良いものがあります。

保育士が持っていくもの

携帯電話
保育園に残っている保育士との連絡や、緊急時用に、かならず携帯します。園内に携帯電話が複数ある場合は、どれを持参するのか、園内にいる保育士にも伝えます。
救急セット
子どもがケガをした時用です。ティッシュ、絆創膏、ガーゼ、虫刺され用の塗り薬などは最低限持っていきましょう。
ホイッスル(笛)
突然車が来た時など、子ども達に注目してもらいたい時に、ホイッスルがあると大変便利です。

子どもが持っていくもの

水筒
出かける場所がすぐそこだから、園の周りを一周するだけだからと、水筒を園に置いたまま出かけていませんか。熱中症対策以外にも、災害等不測の事態も常に考えて。必ず持っていくようにしましょう。
帽子
忘れずに必ず被るようにします。日よけだけでなく、人数確認をする際や公園などで散らばった子どもを確認する際にも大変役立ちます。

以上、最低限持参するものを挙げました。

そして、園の門を出る前には必ず人数確認を。人数確認をする際には、子どもを座らせて数えるとスムーズに確認しやすいですよ。

間隔の乱れに注意!保育士の配置も考えよう

園外に出た子どもはとっても嬉しくて、はしゃぎがちですね。つい列から飛び出してしまうこともあるので注意が必要です。子どもの視野が大人に比べて狭いのはご存じですか。大人が左右で150度、上下で120度視野があるのに対して、子どもは左右で90度、上で70度しかありません。

幼児視野体験メガネをダウンロードできるサイトもありますので、一度体験してみると良いでしょう。この、子どもの視野の狭さが、何かに夢中になった時に周りが更に見えにくくなる原因なのかもしれません。はしゃいで列から飛び出した子どもは、周囲の車や障害物などを認識することが大変難しくなります。

集団に対する保育士の数は限られています。子どもたちをしっかり見渡すことが出来るように、最前列から最後列までの間隔を出来る限り狭くするようにします。子どもの人数にもよりますが、最前列、最後列、そして出来れば中央の道路側に保育士を配置します。

最前列の保育士は、こまめに後ろを確認するようにし、最後列の保育士は、状況を最前列の保育士に大きな声で伝えるようにします。

途中で道路を横断して、歩く位置が左右変わった時は、かならず保育士が道路側になるようにその都度移動するようにしてください。人数確認は、何分毎にすると決めておくといいでしょう。



注意点の一つ一つは当たり前のことだとわかっていても、その中のたった一つを怠ると、大きな事故に繋がるのが園外保育の怖いところです。事前の準備や道中で注意するポイントをしっかり確認して、安全で楽しい園外保育にしましょうね。怪我をした時の応急処置や、AEDの使い方等も再確認しておきましょう。

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