お迎えの時間を遅らしてくる保護者

2017/06/19

保育園のお迎えに来てもらうのにもきちんとルールがあります。予定時間より前後する場合は連絡を頂くよう、各園呼び掛けていると思います。いつもと違う時間になると子ども不安になってしまいますよね。でもお迎えが遅れる理由も様々。どんなパターンがあるのでしょうか。

お迎えの時間が早いと嫌がる子ども

お迎えは保護者の仕事が終わる時間や家庭状況により異なります。子どもは「どうしてあの子はいつもお迎えが早いの?どうしてあの子はお迎えが遅いの?」と疑問に思うでしょう。

お迎えが18時など遅い時間になる子どもの場合は、友達がみんな帰るなか合同保育にもなり、お迎えの早い友達を羨ましく思い「早くお迎えにきて!」と保護者に難しいお願いをすることもあります。

ですが反対だとどうでしょうか。子どもが「〇〇君ともっと遊びたいからお迎え遅く来て!」と、言われたら保護者は子どもにどんな反応をしたらいいでしょう?子どもが言った言葉の通り受け入れてしまうと、保護者も楽になるでしょう。

なぜならお迎えに行く度に「もっと遊びたい!」と、泣かれずに済むからです。たくさん遊んだあとは、子どもも満たされているので、お迎えの用意も早く行い泣かず喚かずスムーズに帰るようになります。

しかしそうなると保育園側には問題が。今までなら「子どもが寂しがっている」と足早に園に迎えに来ていたお母さんたちも「な~んだ!全然さみしがってないし、まだまだ遊び足りなさそうじゃない。子どもがいい子にしていてくれるなら、ゆっくり迎えに来てもいいかも!それなら私ももっと時間を使えるし、今までみたいに急いでくる必要ないわね」とお迎えの時間がどんどん遅れるという悪循環が生まれてしまうのです。

保護者は子どもの気持ちに応えたいことでしょう。保育園側も友達と仲良く遊び毎日楽しく保育園生活を送ってくれているという事はとても嬉しいことです。

ですが、子どもの調子に合わせるのではなく、普段の保育園生活でその子どもがお迎えの時間に帰るよう、一日の中で子どもたちの関係を見据えたうえでサポートをしていきましょう。

「お迎え早く来ないで。もっと遅くに来て」という子どもは親が絶対に迎えに来てくれるという安心感をもっているからです。その気持ちも保護者に伝え子どものサポートと共にお迎えの時間に来てくれるよう促しましょう。

買い物をしてお迎えにくる保護者

いつものお迎えの時間。いつもと保護者の雰囲気が違うなと感じると、保護者の方の手には大きな買い物袋が…。

一般的に定められている保育園へ子どもを預けるルールとして「労働時間+通勤時間」です。この中に買い物時間は含まれていません。なのでこの場合ルールに外れています。

ですが、お迎えまでにスーパーがある、子どもと行ったらお菓子をねだられ、思う様に買い物ができず時間がかかってしまう。一人だと目的の物を買いすぐに買い物が終わるという事で、「楽」を優先してしまいます。

近年そこまで縛ってしまったら育児の負担が大きくなると、支援の一環として、このような保護者に対して別で対応されているところもあります。

ですが、一番に考えて頂きたいところは子どものこと。仕事が早く終わった際には少しでも早くお迎えに来てもらうなどお話をしましょう。

保護者の要望・言葉を一方的に受け入れた結果、要望がわがままになり、何でも保育園に頼り、自分が都合悪くなると保育園のせいにしたりと、保育園に関係ないことまで言ってくるようになったという事例もあります。保護者とはきちんと線引きをし、対等に意見交換ができるようにしましょう。

園によって厳重に注意をするところもありますので、一概には言えませんが、買い物をしてくる、してこないは原則で決まっていることなのでその人自身の問題だけでなく、周りの保護者と十分に関わる問題です。

一人許せばみんなを許さないといけない。言ったもん勝ち・やったもん勝ちのような空気にならないよう注意してください。

保護者も仕事・子育てで頭がいっぱいいっぱいになってしまっていることもあります。

土日にまとめ買いをしていたり、食材宅配サービスなど、他の保護者が使用している情報を会話の中でさらっと入れてみるのもアドバイスになりいいですね。何を始めるのも自分が最初になったら警戒が強いですが、何事も事例を出しながら話をすると安心しますよ。



子どもの気持ち・保護者の気持ち保育園側の気持ち。それぞれ言い分はありますが、例外を作ってしまうと、それで許されると子どもでも大人でも思ってしまいます。園長先生・主任の先生などときちんと話をした上で、保護者に線引きした対応を行っていきましょう。

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