保育実習中、子どもにケガをさせてしまった時の対処法

2021/09/29

子どもは実習生が大好きです。男の子であれば体を使った激しい遊びを要求される事もあるでしょう。ついつい遊びに夢中になるあまりに子どもに予期せぬケガをさせてしまった時、実習生はどのような対応を取るべきなのでしょうか。今回はそんなもしもの時の対応方法について考えてみましょう。

まずはすぐに保育士に報告し、子どもの手当てを最優先

子どもにケガをさせたいと考える実習生はいません。

実習生はケガをした子どもを見て気が動転する事でしょう。実習している保育園が厳しいところであれば叱られる事を恐れてしまうもの。

しかし隠してしまったり知らないふりをしてしまったりすると後々もっと大変な事になります。まずはクラスの保育士や近くにいる保育士に正直にケガをさせてしまった事を伝え、子どもの手当てを優先させてください。

子どもが落ち着いたのち、改めてけがをさせてしまった事をあやまりましょう。

子どもだからと言ってそのままには絶対にしないでくださいね。悪い事をしたら謝るという姿勢は子どもの見本となります。保育士の卵である実習生であれば当然の行動です。

ケガをした状況を詳しく説明、真摯に反省する姿勢を見せる事

子どもの手当てが無事に済んだ後、保育士からケガをするまでの状況を詳しく聞かれる事になるでしょう。

保育士も迎えにきた保護者に事情を説明し、謝らなくてはいけないので、状況説明の時は自分に都合良く話を変える事はしないでください。叱られても評価が下げられてもその時の状況を正直に話す事に徹しましょう。

実習生にありがちなのは様々な言い訳をしてしまう事

自分の都合を優先し、自らを正当化している言い訳を聞きたい訳ではありません。心から反省している事、二度と繰り返さない事を合わせて伝え、けがをさせてしまった原因についても深く考える姿勢が大切です。

勝手な行動はせず、園の対応に任せよう

ケガをさせてしまった子どもの保護者がお迎えに来た際、自分がケガをさせたから謝らないと…と勝手に謝る事は避けましょう

実習生は職員ではありません。突然知らない実習生が現れ、「おたくの子どもにケガをさせてしまいました、ごめんなさい。」と言われても保護者は混乱し、当然納得できません。子どもを預けているのは保育園であり、実習生に預けている訳ではないからです。

実習生は職員ではありませんので、実習生が起こしたトラブルは保育園の責任になります。ここは保育園や保育士の対応に任せるのが無難です。

もしも余裕があればその時の保育士の保護者への伝え方を観察しておくと勉強になりますよ。

保育士に呼ばれ直接保護者と話す場が設けられたとしたら、素直に謝ると良いですが、そうでない場合は勝手な行動は控えるようにしましょう。

怪我によっての対応・対処法とは?

怪我といってもその具合によって対応・処置の方法は異なります。

擦り傷の場合

鬼ごっこをみんなで行っている時に、子どもにタッチ!とした際、その勢いで子どもが倒れて怪我をしたとします。

謝る気持ちと、どうしようと戸惑う気持ちが表れると思いますが、すぐに怪我の具合を確認ししましょう。その怪我が擦り傷の場合は、子どもと一緒に職員室にいき手当てをしてもらい、その後、実習の担当の先生に、なぜ怪我が起きたのかの状況を説明し、どのような処置を行ったのかをきちんと伝えましょう。

出血が多い場合

ちょっとこの遊びは危ないかな…と、思う遊びを好むのが子ども。

例えば、子どもと向き合い、両手を繋いだ状態で、子どもがくるんと回る遊び「くるりんぱ」。子どもたちは大好きですよね。

もし「くるりんぱ」をやってもらおうと子どもが来た際に、まず気を付けてほしいのは、子どもの伸長・大きさです。きちんと回すことが出来るのか考えましょう。

子どもと両手をつなぎ、いざくるんと回った瞬間きちんと着地しないまま手を放してしまうと、子どもは顔から落ちてしまい、床にぶつけてしまいます。もし口から血がでている際はまず、歯がぐらぐらしているか、どこからの出血なのかを確認しましょう。

そしてすぐに近くにいる先生に報告をし、処置を行ってもらいましょう。
※出血の位置がわからない場合もすぐに先生に報告をしましょう

「すみません」「ごめんね」と、気が動転するかと思いますが、してしまったことの反省は後で。

まずは、担任の先生に時系列できちんとなぜ、このような事故が起きてしまったのかを伝えましょう。その怪我の事は担任の先生、または園長先生が対応してくださいます。その後に反省をきちんと園長先生・担当の先生に伝えましょう。

すぐに対応が合言葉!!

これも経験です。今後起きないとは限らないのでその反省した気持ちを持ち続け活かしていきましょう。



実習中、一番は子どもにケガをさせない事。しかし万が一ケガをさせてしまった場合はすぐに保育士に報告する事を徹底してください。どんな理由があるにせよケガをさせてしまった方が悪いのです。事実を真摯に受け止め、反省する事で成長出来ますし、実習中に挽回できるチャンスもきっとたくさんありますよ。

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