保育の一環食育活動|楽しく食育

食べる事は、子どもの成長にとってなくてはならない活動です。出来る事ならば好き嫌いなく様々な食事から栄養を摂り、そして食べる事を楽しんでもらいたい…保育士にとっても保護者にとっても共通の願いですよね。子ども達が食材に親しみを持ち、食べる事を楽しいと思えるために、保育園でできる活動について見てみましょう。

保育園で食育をする目的

食育という言葉を聞いたことがあるでしょうか?食育は子どもの食べる力を育てるための活動です。様々な食材に実際に触れる、給食前に使われている食材についての話を聞く、栄養士と一緒に調理に挑戦する、調理に使う食材を育ててみる、全ての食育に共通していることは自分が食べている食材に興味を持つきっかけとなるということです。

保育園では、すでに調理をされた状態で給食が提供されます。その為、子ども達は調理をされる前の食材を目にすることはほとんどありません。自分が食べている食材を知ることは、食べ物への興味に繋がります。

苦手な物でも、自分で洗ったり調理をした食材であると食べてみようという気持ちが芽生え、少しだけ口に入れてみようという姿が見られる様になるのです。食べられる物が増えていくと、食べる事が楽しくなります。

保育園で長い時間を過ごす子ども達にとって、保育園で経験したことは、そのまま成長への第一歩へと繋がるのです。

乳児クラスでおすすめの食育

0,1,2歳児の乳児クラスでも楽しめる食育はたくさんあります。

例えば、野菜洗い。0歳児クラスでは野菜に触れることから始め、1歳児クラスになれば野菜を洗ったり、ブロッコリー等の房をちぎったりと十分に食育を楽しむことができますよ。

初めて見る形に、驚いて泣き出してしまう子どももいますが、回数を重ねるうちに泣かずに参加できるようになります。苦手な野菜も自分で洗った野菜ということが分かれば、食べるきっかけとなりますね。

2歳児クラスになったら、クッキーの型抜きやおにぎり作りなど簡単なクッキングに挑戦してみましょう。おにぎりは握ることは難しいですが、瓶の中にご飯を入れて振ると丸くて可愛いおにぎりが出来上がります。2歳児クラスでも簡単に出来ますし、自分で作ったクッキーやおにぎりに大喜びすること間違いなしです。

幼児クラスにおすすめの食育

幼児クラスになったら野菜の苗を植えて、野菜を育てる事に挑戦してみましょう。子ども達で水やりや収穫も行います。友達と協力するという経験もできますし、自分達で育てた野菜はいつもよりもおいしく感じるはずですよ。

エプロンや三角巾を付けて、本格的なクッキングもおすすめです。パン作りやピザ作り、お団子作りなど感触も楽しめるクッキング。5歳児クラスになったら安全面に配慮しながら包丁を使って野菜を切るという経験もさせてあげたいですね。クッキングの前には、しっかりと手を洗って衛生面に配慮をすることで、手洗いのやり方を学ぶ機会ともなります。

また自分で食べられる量を考えられる様に、給食の配膳を自分でするという日を設けることもおすすめです。初めは、栄養士が盛った給食をトレーに置く事から。慣れてきたら自分で食器に給食を盛りつけます。自分で食べられる量を考えて盛りつけるという練習に繋がりますよ。

子ども達が食べる事を楽しむために、食育は大きな意味を持ちます。栄養士が主体となって計画を立てることが多いかと思いますが、保育の中で子どもの様子を見ている保育士からもアイデアを出すことで、より楽しめる活動となりますよ。子どもの興味を引き出して食べる力を育てるために、保育士として手助けをしていきたいですね。