子どもにチックが見られたときには?保育士がするべき対応

園で子ども達と過ごしているときに「もしかしてチックかな?」と気付くことは少なくありません。チックは子どもが意図せずに起きてしまう症状ですので、改善に向かうためには周りの対応が何よりも大切。子ども自身は気にしていなくても、周りの対応や言葉掛けで悪化してしまう場合もあるからです。保育士には、チックをよく理解することと適切な対応が求められます。子どもにチックが見られたときに、保育士はどのように対応するべきなのか?チックの種類や原因も含めてご紹介します。

チックの種類は大きく分けて2種類!

子どもにチックが見られたときに適切に対応するためには、まずはチックについて理解しましょう。 チックの種類は大きく分けて2種類あります。身体のどこかが意図せず動く「運動性チック」と声や咳払いなど意図せず発声が起こる「音声性チック」です。

運動性チック

  • 強い瞬きを繰り返す
  • 顔をゆがめる
  • 身体全体を突っ張らせる
  • 頭を揺らす

音声チック

  • 咳払いを繰り返す
  • 短い声を繰り返し発する
  • 鼻を鳴らす

良く見られるチック症状だけでもこれだけあります。これらが1つだけ見られる場合もあれば、複数が重なって見られる場合も。この他にも、本人が意図せず起こる素早い身体の動きや発声で、自分の意志でやめることができないものはチックです。

チックの原因は育て方ではない!

チックの原因は、以前は親の育て方や関わり方だと言われていましたが、現在は脳内の神経伝達物質が原因だと言われています。チックが出るタイミングもさまざま。緊張状態にあるときやストレスを感じているときに出る場合もありますし、反対に緊張から解かれたときに頻繁に出ることもあります。

チックはほとんどの場合は一過性の症状です。チックが出る期間は1か月程度から1年程度。1度出なくなったと思ってもしばらくしてまた見られることもありますが、またいつの間にか自然となくなります。しかし、周りの対応によってはますます強くなったり、長引いてしまうことも。女の子よりも男の子のほうがチックが見られる割合は高いです。

チックが見られたときの対応方法は?

チックがあることには、子ども自身は気がついていないことがほとんどです。しかし、周りからチックを指摘されることで、チックに気が付き気にしてしまうことは少なくありません。
チックが見られたときに周りの大人ができることは、指摘せずにいつもどおり過ごすこと。無理にやめさせようとすることは厳禁です。無理にやめさせようとすることが子どものストレスとなり、さらに症状がひどくなることも。子どもがリラックスして過ごせるように、スキンシップをたくさんとりながら、ゆったりと関わるようにしましょう。

保護者からチックについて相談されたときには、無理にやめさせようとせずに見守るように伝えましょう。保護者の中には、周りから「育て方が悪いのでは…」などと言われ親自身も傷ついている場合もあります。チックは育て方が原因で起こるものではないということを伝え、親自身が安定した状況で子どもと関われるように手助けをしましょう。

チックは決して珍しい症状ではありません。保育士をしていると、クラスに2,3人は何らかのチック症状が見られることもあります。まずは保育士自身がチックについてしっかりと理解することから始めましょう。原因は脳内物質であると言われていますが、繊細な子どもや気にしすい子どもに見られることが多い症状でもあります。子どもがリラックスできる環境を整え、スキンシップを通して安心することで軽減することも。決して無理にやめさせようとせずに、長い目で見守ってあげてくださいね。