保育士等キャリアアップ研修|研修前に知っておきたいこと

近年、保育施設で質の向上が重要とされている保育士。そのため分野別のリーダー的職員の育成が必要となっています。そこで、分野別で研修を受けられ、尚且つ研修終了後役職につくと手当もつく嬉しい「保育士等キャリアアップ研修」。では保育士等キャリアアップ研修を受講するに辺り、対象者や受講にあたっての内容をみていきましょう。

保育士等キャリアアップ研修の対象者は?

保育士等キャリアアップ研修は正社員だけでなく、条件を満たしていれば施設で働く職員全員が受講対象者となります。
ですので、契約社員・パートタイム(週1日などの働きの職員も含む)・派遣社員も対象者となります。
※受講者は施設が決めるため、希望しても受講出来ない場合もあります。

【注意点】

●受講対象外の方
保育施設に併設している延長保育事業施設や学童などに勤務する職員は対象外となります。
●派遣社員は雇用元との連携が必要
派遣社員の方も勤務される施設より受講が可能。手当の配分も受け取る事も可能ですが、雇用元は登録している派遣会社になります。その際は、派遣元事業所と施設の相談になるそうです。

保育士等キャリアアップ研修は正社員・パートタイム・派遣社員など雇用形態に関係なく受講ができますが、必ず研修の受講日時・時間が決まっています。土日も受講日となっておりますが、なかなか予約が取りにくいのが現状のようです。そうなると、平日に受講…でも平日に保育士が休むことも保育に支障をきたしてしまいます。派遣社員の場合であれば何の為の派遣かもわからなくなってしまいますね。

保育施設側も上記内容のことをふまえ、受講者対象を決めているとの事です。

受講者が殺到している自治体も!?

希望の受講者が想定より大幅に増加しており、現在希望者が殺到し予約が取れない自治体もあるそうです。希望者が受講できないとなると、もらえる手当ももらえない状況に…。手当がもらえる人ともらえない人がいるなんてどうなの!?と、いう声が飛び交いそうですよね。

確かに今の給料に40,000円UPすると考えるだけでも嬉しい気持ちになるでしょう。また、一度修了すると、更新なし・全国共通なので他府県に引っ越ししても、再度受講を行う必要もありません。更に面接時のアピールポイントにつながります。

予想以上の受講希望者が多い自治体など、この状況に対応が出来る様になるのはいつになるのでしょうか?今、研修を希望したい!と、高ぶった気持ちの時にスムーズに受講できるようになって欲しいですね。

保育士等キャリアアップ研修の予約のとり方は?

保育士等キャリアアップ研修は分野別の受講となっており、以下の8分野となります。

  • ①乳児保育
  • ②幼児教育
  • ③障害児保育
  • ④食育・アレルギー
  • ⑤保健衛生・安全対策
  • ⑥保護者支援・子育て支援
  • ⑦保育実践
  • ⑧マネジメント

  • ●「副主任保育士※ライン職」
    ⑧のマネジメント+3分野以上
  • ●「専門リーダー※スタッフ職」
    4分野以上
  • ●「職務分野別リーダー」
    ⑦⑧除く①~⑥の中で1分野以上(担当する職務分野)

と、条件があります。

受講・修了する研修の分野は、施設側からの要望に対応していくことになるでしょう。
自治体により保育士等キャリアアップ研修を受ける事ができる実施機関指定があります。自治体のホームページに「保育士等キャリアアップ研修実施機関の指定一覧」が掲載されており、開催施設・日時・分野の内容などの詳細が記されています。

現保育士などが対象になるので、もちろん平日だけではなく土日の受講もやっています。保育に穴をあけるわけには行けないので、施設内で対象保育士と予定を合わせながら受講していく必要がありますね。

また、予約はインターネット・電話・FAXなどででき、予約状況もインターネットから確認することが出来ます。

予約の締め切りは開催の2週間前(1週間前など自治体により異なることも)または定員数に達したときになるそうです。
※予約期間以外も異なることがあり、各自治体のホームページなどで確認が必要となります

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まだ取り組み開始が間もないこともあり、十分な対応が出来兼ねている自治体もあるようですが、研修の受講にあたって少しの知識を入れるだけでも自分で積極的に行動を行う事が出来ますね。保育士等キャリアアップ研修で、一人ひとりの質の向上はもちろんですが、施設の質の向上にもなり、より一層子ども達にもきめ細やかなサポートで保育も楽しくなりますね。