子どもの自己肯定感を高める!お手伝い活動とは?

生きていくための力となる自己肯定感。「自分は必要とされている」と感じ、自分自身を認めることができる感情です。自己肯定感を高めるためには、無条件に愛され、自分は必要とされていると感じられる経験を積む必要があります。そのためには、子どもに対して「ありがとう」と言う場面を多く作ることがポイント!褒めることも大切ですが、お礼を言われるという経験は子どもにとって「認められた」と感じられる瞬間です。子どもにたくさんの「ありがとう」を伝えるために最適な、お手伝い活動についてご紹介します。

お手伝い活動とは?

保育園で保育士が行っている仕事を子どもにお願いする。それがお手伝い活動です。

  • 食事の前にテーブルを拭く
  • トレーやエプロン、お手拭きを配る
  • 花の水やりを手伝う
  • 保育士と一緒に洗濯物を畳む
  • 保育士と一緒に布団を敷く

特別なことをする必要はありませんが、子どもの年齢に合った手伝いを頼むことが大切です。1歳児クラスであっても、食事前にエプロンやお手拭きを配るお手伝いは十分にできます。2歳児クラスでしたら、テーブルを拭いたり洗濯物を畳むことも頼んでみましょう。初めはできなくて当たり前。丁寧に伝える時間も大事な触れ合いの時間です。上手にできることは重要ではありません。手伝ってくれたことに対して心からお礼を言ってあげてくださいね。

お当番活動との違いは、決まったことを行う訳ではないということです。初めは保育士が手伝いを見つけて頼みますが、日々の積み重ねで子どもが自分で気付き手伝おうという気持ちが芽生えます。自分から気付いて手伝ったことに対して先生が感謝をしてくれた、という経験は子どもにとって大きな自信となりますよ。その自信が自己肯定感を高めてくれます。

幼児クラスでは乳児クラスの手伝いもお願いする

お手伝い

3歳以上の幼児クラスでは、0,1,2歳児の乳児クラスのお手伝いもぜひお願いしてみてください。

  • 寝かしつけの手助けをする
  • 散歩の時に手をつなぐ
  • 部屋の整理整頓を手伝う
  • 給食の配膳を手伝う

自分がいることで乳児クラスの子どもたちや先生の助けとなるという経験をすることで、「自分は必要な存在」と感じることができます。また、自分よりも小さな子どもたちとの関わり方を知り「優しく接する」という気持ちが芽生えるというメリットも。乳児クラスの子ども達にとっても、年上の子に手助けをしてもらうことは貴重な経験となりますよ。

お手伝いは平等に頼むように配慮する

お手伝い活動を取り入れるときには、必ず子ども達に平等にお願いするようにしましょう。当番活動のように事前に決めるわけではないので、意識をしていないと月齢が高くしっかりとしている子どもにばかり手伝いを頼んでしまうという状況になりかねません。いつも頼まれている子どもにとっては自信となりますが、ほとんど頼まれない子どもは「自分は必要とされていない」という思いを抱いてしまう恐れがあります。

クラスの子ども達が平等にお手伝い活動を行い、保育士から感謝されるという経験ができるように。一部の子どもに偏らないようにということは常に意識してくださいね。

子どもの自己肯定感を高めるためには、子どものそのままの姿を受け入れることも大切です。お手伝いに失敗したって何の問題もありません。上手にできたことではなく、一生懸命手伝いをしてくれたこと。自分自身で気付いて手伝ってくれたことに感謝をして、「ありがとう」の言葉を伝えてあげてくださいね。「ありがとう」とたくさん言われた経験のある子どもは、人にも感謝の気持ちを伝えられる人に育ちます。自分を認め、他人も認めることができる育ちをサポートするためにも、お手伝い活動はおすすめです。