初めての部分実習~気を付けるべきポイントはここ!

実習生にとって初めての保育実習は緊張の連続ですよね。特に自分で保育内容を決めて行う、初めての部分実習では緊張のピークに。この時ばかりは保育士の指示を受けずに、自分で考えて保育を進める必要があります。初めての経験に、子ども達の前でしっかりと話ができるだろうか?実習中にトラブルが起きたらどうしよう?と不安を抱く人も少なくありません。これから部分実習を控えているという方へ。そもそも部分実習とはどんなものなのか。成功させるために気を付けるべきポイントをご紹介します。

部分実習とは?

部分実習とは、保育の中で決められた時間を実習生がメインで保育を行う実習です。その時間内の保育内容を考えることも、子ども達の前に立って話をすることも実習生の役割。保育士もその場にいますが、実習生の指導をするために様子を見守ることと、補助の役割を担います。

部分実習を行う時間帯は、朝の会の後や帰りの会の前に行う場合。一斉保育の時間を使って 行う場合、と園によってさまざまです。実習生が考えた保育内容によって、時間帯を選ばせてもらえることもあります。

保育内容としては、

  • 絵本や紙芝居の読み聞かせ
  • ピアノを使って弾き歌い
  • 手作りのペープサートやエプロンシアター
  • 製作活動
  • 集団遊び

自分が子ども達とこんなことをして過ごしたい!という保育内容を考え、その活動で必要なも物も自分で用意をします。園によっては、園にある絵本や備品を使わせてもらえる場合もありますので、必ず事前に確認しましょう。

ピアノを使って弾き歌い

気を付けるべきポイント① 保育内容を事前に保育士に相談する

保育士は子どもの年齢や発達を考えながら、日々の保育計画を立てています。そのため、部分実習で保育内容を考えるときには、担当保育士に相談することが1番の成功の秘訣です。

しかし、全くカリキュラムを考えずに実習内容を相談することはNG!まずは自分でカリキュラムと保育の流れを考えたうえで相談するようにしましょう。学校ごとに部分実習指導案の書き方は決まっていると思うので、遅くても部分実習の2日前には提出できると安心です。指導案を見て、担当保育士がアドバイスをくれます。そのアドバイスを元にカリキュラムを練り直し、再度提出をしましょう。

指導案を書くときのポイントは、想定される子どもの姿を細かく書くことです。子どもの姿を想定しておくと、本番で何かトラブルが起きたときにも焦らずに対処できますよ。

気を付けるべきポイント② 導入で子どもの気持ちをがっちりつかむ

部分実習では、いきなりメインの活動を行わずに必ず導入を入れるようにしましょう。突然絵本を読んだりペープサートを始めても子どもは集中してくれません。制作や集団遊びも、まずは気持ちを引き付けてから始めるとスムーズに活動に入れます。

おすすめなのが手遊びです。特に準備が必要ないので、メインの活動準備に時間をかけることができます。実習中に保育士が行っていたものを取り入れても良いですし、学校で教わった手遊びでも良いですね。今まで行ったことのない手遊びは、ゆっくりと必ず2回は繰り返して取り入れるようにしましょう。1回目は見ているだけだった子ども達も2回目には真似をして挑戦してくれますよ。導入で子どもの気持ちをつかめれば、部分実習の成功にぐっと近づきます。

気を付けるべきポイント③ 子どもの前で話すときは焦らずゆっくりと

初めての部分実習では、緊張してどうしても口調が早くなってしまいます。保育の流れを気にしすぎてしまって、早く進めてしまうことも。
そうならないためには、子ども達の顔をしっかりと見ながら行うことが大切です。子どもに伝わるように話すことに重点を置くと、自然とゆっくりと話すことができますよ。

製作などで説明する際には、子ども達が理解しているかを確認しながら進めるようにしましょう。1番大切なことは子ども達が楽しんで参加してくれることです。多少話す内容が変わってしまっても大丈夫!子どもの様子を見ながら落ち着いて話をしてくださいね。

保育実習中に体調を崩したらどうする?するべきこととしてはいけないこと

初めての部分実習では、何もわからなくて当たり前です。まずは自分がやってみたい保育内容を、担当保育士に伝えることから始めましょう。自分で保育計画を立てるということが、部分実習の1つのねらいです。子ども達の楽しんでいる姿を想像すると、計画を立てやすいですよ。当日は焦らずゆっくりと。保育の流れを作ることはもちろん大切ですが、それ以上に子どもが楽しんで参加することに重点をおいてみてくださいね。保育士になるために貴重な経験となりますよ。