トイレトレーニングは夏がおすすめ!進め方をご紹介

オムツからトイレでの排泄に移行するために必要な、トイレトレーニング。今までオムツで排泄をしていた子どもにとって、トイレでの排泄は簡単なことではありません。そのため、トイレトレーニングは子どもの発達を見極めて始めることが大切です。また、トイレトレーニングを始める際には、季節も重要なポイント。子どもが負担に感じずスムーズなオムツ外れを目指すための、トイレトレーニングの進め方を見ていきましょう。

トイレトレーニングとは

トイレトレーニングとは、排泄の自立を目指すためのトレーニングです。具体的には、オムツでの排泄からトイレでの排泄に向かう過程ですね。

産まれたばかりのあかちゃんは皆、オムツで排泄をします。成長とともに、排泄があったことを周囲の大人に伝えるようになるのです。

これがトイレトレーニングの第一歩。そのためには、おむつ替えの時に、「おしっこ出たね」「オムツを替えて気持ちが良いね」と必ず声掛けを行いましょう。

どんなに小さな赤ちゃんでも、大人の言葉を聞いています。

繰り返し声を掛けることで、「おしっこが出たらオムツを替えてもらう」「オムツを替えると気持ちが良い」と理解できるようになります。

仕草や言葉で排泄を教えてくれた時には、「教えてくれてありがとう」とたくさん褒めてあげてくださいね。

トイレトレーニングを始める時期は?

トイレトレーニング

トイレトレーニングを始める際に1番大切なことは、子どもの発達を見極めることと、子どもにとって「トイレが嫌な場所」にならないように配慮することです。

  • 排泄を仕草や言葉で周囲の大人に伝えることができる
  • おしっこの間隔が2時間程度空いている
  • 便座に1人で座ることができる
  • 大人の話す簡単な言葉が理解できる

この4点を満たしたら、トイレトレーニングを開始しましょう。発達状況は子どもによってさまざまですが、2歳頃になると条件を満たす子どもが増えていきます。

30分に1回、15分に1回など短時間おきに便座に座らせれば、どんなに小さな子どもでもトイレで排泄ができることがあります。

しかし、子どもにとっては遊びを中断させられて、意味も分からずトイレに連れていかれる。トイレは嫌な場所というイメージがついてしまうのでおすすめできません。

夏にトイレトレーニングをおすすめする理由も同じです。洗濯物が増えて保護者の方の負担となることや、おもらしをした時に寒い時期ですと風邪をひく心配があるという理由ももちろんあります。

しかしそれ以上に、寒いトイレで冷たい便座に座ることを嫌がる子どもが多いのです。

子どもが負担に感じないように、しっかりと始める時期を見定めること。寒い季節に始める場合には、トイレの室温や便座を温かく保つなどの配慮をしてあげてくださいね。

トイレトレーニングの進め方

トイレトレーニングを始める条件を満たしたら、トイレトレーニングの開始です。オムツ替え時にオムツが濡れていなかったら、トイレに座ることから始めましょう。

間隔がしっかりと空いている状態なので、初めからトイレで出る子どもも少なくありません。お昼寝明けは、オムツが濡れていてもトイレに座ってみると良いでしょう。

お昼寝中にオムツに出てしまったとしても、目覚めてすぐはおしっこが出やすい時間帯です。トイレで排泄ができたら、思い切り褒めてあげてくださいね。

オムツが濡れずに、トイレで排泄ができることが増えてきたら、いよいよオムツ外しに挑戦です。

パンツに移行すると濡れている感覚が分かるので、「濡れると気持ちが悪い」「気持ちが悪いからおしっこが出る前にトイレに行こう」と子ども自身が感じやすくなります。

オムツからパンツに移行する際には、トレーニングパンツを使用すると良いでしょう。普通のパンツよりは厚手なので、ある程度おしっこを吸収してくれますが、濡れている感覚はしっかりと感じることができますよ。

4つの条件は満たしているのに、トイレでなかなか排泄ができないという場合には、誘うタイミングがずれているのかもしれません。

そんな時には、1時間に1回程度のペースで誘ってみてください。保育士が排泄のタイミングをつかみやすくなりますよ。子どもにとっても「トイレでできた」という経験は大きな自信につながります。

保育士の声掛けでトイレにいくと排泄ができる。パンツに出てしまうことはほとんどない、という状態になったら、トイレトレーニングも最終段階です。

「おしっこが出る前に教えてね。」と子どもに伝え、保育士からトイレに誘うことを止めてみましょう。徐々に「おしっこが出そう」という感覚がつかめるようになっていきます。

初めは遊びに夢中になって失敗することも多いですが、根気強く付き合ってくださいね。自分で伝えられるようになれば、トイレトレーニングは完了です。

ただ、我慢することはまだまだ難しいので、「トイレに行きたい」と言ったら、すぐにトイレに行ける環境を作ってあげてくださいね。

子どもにとって「トイレで排泄をする」ことは、大きな挑戦です。トイレトレーニングを始めてすぐに、トイレでの排泄を完ぺきにできる子どもはいません。「便座に座れた」「トイレで初めておしっこができた」「オムツからパンツに移行できた」「自分から排泄を知らせることができた」という一つひとつの成長を喜び合いながら、トイレトレーニングを進めていきたいですね。保育士に褒められたり、一緒に喜んでくれた経験は、子どもの自信につながりますよ。