早番・遅番担当の仕事内容とは?

保育園の開園時間、終了時間は園によって違います。同じ認可園であっても7時から19時まで開園している保育園もあれば、20時まで保育を行い夕食を提供する保育園もあります。保護者が保育園選びをする際には、保育園で預かってくれる時間帯も選ぶ基準となります。しかし時間は違えど、保育園で必ず存在するのが早番・遅番の仕事です。中には、家庭の事情で遅番・早番ができないという勤務形態で働く保育士もいますが、基本的に正社員は早番・遅番の両方を持ち回りで担当します。また、早番・遅番専属のパーとの方もおられます。では早番勤務・遅番勤務の基本的な仕事内容を見ていきましょう。

早朝保育とは?~保育と仕事内容~

早番勤務の保育士の1番の仕事は、保育園の鍵開けです。1人もしくは2人の保育士が鍵開け当番として出勤します。

子どもを受け入れる環境設定

出勤時間は開園時間に設定されている場合が多いのですが、子どもが登園してくる前に鍵を開け自分の身支度を整える必要がありますので、多少早く出勤する事となります。鍵を開けてエアコンや電気をつけたり、カーテンを開け掃除機をかたりと保育が出来る状態に保育室を整えます。

環境設定は保育園によって違いますが、子どもが安全に過ごせる様に、保育室内、廊下などはもちろん園庭の遊具なども安全チェックをするという事はどの保育園でも共通です。

早番勤務の保育士は必ず2人以上設定されていますので、子どもが登園する前に全ての準備を整える必要はありません。 しかし鍵開けだけは違います。遅刻をして開園時間に保育園が開いていないという状態を避けなければいけませんので、責任を持って鍵開け当番を務めましょう。

早朝保育の子ども達の受け入れ

子どもが登園してきたら早朝保育が始まります。早朝保育とは、通常保育時間の前に登園してくる子どもの為の保育です。基本的には乳児・幼児と各クラスに分かれずに合同で過ごすことが多いのですが、子どもの人数が多い場合などは安全面も考慮して学年別に分かれて過ごす場合もあります。早朝保育料金は発生する保育園もあれば発生しない保育園もあります。

朝が早い為、まだ寝ぼけ眼で登園してくる子どももいます。そんな子ども達の為に、早朝保育はゆっくりと過ごせる遊び(お絵描・パズル・絵本など)、そしてどの年齢の子どもでも危険のない遊びを設定する必要があります。園長や主任など責任者がいない時間帯ともなりますので、いつも以上に安全にも気を配りましょう。

クラス別での保育が始まる8時くらいになると、各クラスの先生が子ども達を呼びに来て部屋にいきます。その後登園した子ども達は各クラスでの受けいれになるので、早朝保育は終了です。受け入れ時に保護者から聞いたことや、子どもの様子を必ず担任に伝達しましょう。

延長保育とは?~仕事と保育内容~

延長保育とは、保育園で定められた通常保育時間の後に子どもを預かり保育をする時間帯です。時間ごとに料金が発生し、軽食や夕食を提供する場合もあります。

延長保育の子ども達の引き渡し

延長保育も基本的には各クラスに分かれず合同で過ごしますが、子どもの人数が多い場合や合同にしてしまうと危険な状態の時には、各クラスに分かれて保育をする場合もあります。

延長保育は遅番担当の保育士が担当し、軽食や夕食の援助や保護者への引き渡しを担当します(パートの方はあそびの見守りなどを行いう事が多いです)。保護者への引き渡しの際には、担任から日中の様子を聞いたことを必ず伝えましょう。

夕方18:00以降になると、子どもは1日の活動で疲れており、元気な姿に見えても注意力が散乱しています。遊びは出来るだけ、早朝保育と同様ゆっくりと過ごせる、お絵描きやパズル・カードゲームなど落ち着いて過ごせるよう、配慮が必要となります。また友達が帰ってしまうと、自分だけまだお迎えに来ないという寂しさを抱える子どももいますので、じっくりと関わってあげられると良いですね。

明日に備えて保育園の戸締り

子どもの引き渡しが終わったら鍵閉めの仕事を行います。鍵閉め当番は2人以上の保育士がいなくてはなりません。

エアコンや電気、ポットやパソコンといった電気機器を消し、窓の鍵やカーテンを閉めます。消し忘れると火事にも繋がりますので、必ずダブルチェックをしましょう。全てのチェックが終わったら保育園の鍵を閉めて、遅番担当の仕事は終了となります。

保育園側からすると早遅番勤務が可能な方の需要は高いです。早遅番可能でお仕事お探しの方はこちら

働いている保護者にとって、強い味方となる早朝保育と延長保育。通常保育とはまた違った配慮が必要となります。保育園にいる時間が友達より長いという事に寂しさを覚える子どももいますので、安全にそして保育士とじっくりと関われる時間帯にしてあげたいですね。