幼稚園教諭から乳児保育園への転職~気を付けるべきポイント

幼稚園と乳児保育園とでは、子どもの年齢や仕事内容に大きな違いがあります。幼稚園教諭から乳児保育園の保育士に転職したいと考えたときには、まずはその違いを理解することから。そして仕事の中で気を付けるべきポイントをおさえることでスムーズな転職につながります。子どもとの関わりを仕事にするという点では共通する部分も多くある2つの職業。経験を生かして転職するために、知っておきたいポイントをご紹介します。

まずは子どもの発達を理解することから

幼稚園は3,4,5歳児の子どもが利用する施設です。一方乳児保育園は、0,1,2歳児が利用します。この時期の1年には発達に大きく差がありますので、幼稚園の子どもとは全く違う発達段階の子どもと関わるということを頭に入れておきましょう。

例えば、幼稚園に通う子どもは自分の思いを言葉にして相手に伝えることができます。一方乳児保育園に通う0,1歳児の子どもは特に、思いを言葉にすることはまだできません。2歳児であっても、まだやっと文章が話せるようになる段階です。そんな子どもたちに対して、幼稚園の子どもに接するのと同じように「お話して教えてね」というのは不可能。保育士が子どもの思いを汲み取る力が求められます。
歩行や運動能力についても大きな差があります。まだ立つことのできない0歳児の子どもを、誤って支えなしで立たせようとしてしまえば大きな怪我につながるのです。

また、0,1,2歳児は子ども1人ひとりによって発達の差が大きい時期でもあります。同じ月齢であっても発達の速度は違いますので、年齢や月齢だけではなく、子ども1人ひとりの発達を理解するように努めましょう。

幼稚園と保育園の役割の違いを考慮する

幼稚園と保育園とではそもそも役割が違います。
幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培う場所と学校教育法で定められています。管轄も小学校や中学校と同じ文部科学省。就学前の子どもが通う教育施設としての役割を持っているのですよね。

一方保育園は、保育に欠ける子どもの保育を行う場所と児童福祉法で定められています。保育に欠ける子どもとは共働きなどで日中両親が子どもの保育をできない場合を示し、管轄も厚生労働省。そのため、保育園は教育の場というよりは、子どもの生活の場としての役割が大きいのです。

成長を促すことも大切ですが、それ以上に子どもたちが安心できる居場所としての関わりが求められます。特に0,1,2歳児は大人との愛着関係が最も重要な時期です。子どもと1対1で関わり信頼関係を築く。そして生活に必要な身の回りのことを、保護者と連携を取りながら身につけられるようにサポートしましょう。

幼稚園教諭としての経験は存分に生かす

多くの違いがある幼稚園と乳児保育園ですが、子どもとの関わりを仕事とするという面では共通する部分も多くあります。そのため、幼稚園教諭としての経験は乳児保育にも十分生かすことができるのです。

  • 幼稚園に通う3歳以上の子どもの姿を理解していることで、0,1,2歳児の育ちに見通しを持って関わることができる
  • 幼稚園で行っていた集団遊びを年齢に合った遊びに変えながら取り入れる
  • 行事のアイデアを多く持っている
  • 保護者とのコミュニケーションの取り方が上手

このように幼稚園教諭としての経験を乳児保育に合わせた方法で取り入れることで、スムーズな転職に繋がりますよ。

異なる部分も多い幼稚園教諭と乳児保育士の仕事。その違いは、子どもの発達や施設の役割が大きく関係しています。転職を考えた時には、まずは違いを理解することから始めましょう。そして、その発達や役割に適した関わりを意識することが大切です。幼稚園教諭としての経験は必ず生かすことができます。その経験にプラスして乳児保育の知識とスキルを身につけ、子どもとの関わりのプロを目指してくださいね。