マナーが悪い!実際にいたこんな実習生

緊張と不安が入り混じった表情で保育園の門をくぐる実習生。ほとんどの実習生は、保育士を目指して真面目に実習に取り組み、保育士からのアドバイスを翌日の実習に活かしてくれます。指導する側としては、そんな実習生の姿を嬉しく感じるものです。しかし中には、本当に保育実習生と目を疑うようなマナーの悪い実習生がいることも事実です。保育士から見たマナーの悪い実習生とは?実際の経験からお話します。

挨拶ができない

挨拶は人間関係の基本です。しかし、挨拶ができない実習生は意外と多くいます。
朝会ったら「おはようございます」実習の前には「よろしくおねがいします」実習が終わったら「ありがとうございました」この挨拶ができるかできないかで、実習生の人柄が大分わかります。

中には初めての実習に緊張していて挨拶を忘れてしまい、初日にこちらから挨拶をすると翌日からは自分から挨拶をしてくれる人もいます。ただ、何度こちらから声を掛けても自分からは挨拶をしない、酷い場合には携帯をいじりながら挨拶を返すという強者も…。

子どもに挨拶の大切さを伝えるのも保育士の大切な役割です。実習に来たら保育士だけではなく、子どもにも笑顔で挨拶を心掛けてもらいたいですね。

無断欠席・連絡なしの遅刻

実習中にも体調が悪くなって休んだり、電車が遅れて遅刻をするということはやむを得ないことです。

しかし、連絡なしというのはいけません。保育園としては学校からお預かりしている大事な学生さんですので、実習開始の時間に実習生が来ていなければ心配します。自宅や携帯に連絡をしている途中で現れ、「電車が遅れてて」と悪びれる様子もなく言われた時には、思わずため息をついてしまいます。

体調不良で連絡ができなかったという実習生もいますが、電話をかけるくらいは頑張ってしてもらいたいというのが本音です。

保育中の座り方、言葉遣いが悪い

保育士は常に子どもに見られています。座り方や言葉遣い1つとっても、子どもは身近な大人である保育士の真似をするので、気を付ける必要があります。

実習生はまだ保育士ではありませんが保育の勉強中ですので、その理由を説明したうえで座り方や言葉遣いを注意することも多いのです。ほとんどの実習生は1度注意をされると、意識して保育中の座り方を直してくれます。しかし、中には何度注意しても胡坐で座る、足を伸ばして壁に寄り掛かるという実習生もいます。「足が痛いの?」と聞いても特に痛い訳ではなく、癖でついその様な姿勢になってしまうとのこと…。

伸ばした足に子どもがつまずくと危ないですし、保育士を目指すからには子どもの見本となるように心掛けてもらいたいですね。

言葉遣いも同じで、「〇〇だから~」と語尾を伸ばして話したり、保育士に対してため口で話す実習生もいます。保育士は実習生を指導する立場、友達ではありません。そんな時には、あえてこちらから常に敬語で話すように心掛け、見本を見せて学んでもらう事もあります。

保育士は目指していないので…という実習生

保育実習に来ているからといって、皆が保育士を目指しているわけではありません。保育士ももちろんそれは分かっています。しかし、保育士を目指している実習生にも目指していない実習生にも同じように指導をします。

そんな中で、自分から「保育士は目指していないので」という実習生。だからもっと緩く実習をさせてくださいと言いたいのかな?と勘ぐってしまいます。保育科に通っていても保育士以外の道を目指す人もいるでしょう。しかし、保育実習中はその思いは心にしまって、保育実習に集中するべきではないでしょうか?

保育実習への心得!≫

保育実習は子どもと実際に関わり、保育士の姿から現場の保育を学べる大切な機会です。その実習をマナーの悪さで台無しにしてしまってはもったいないですよね。挨拶も連絡も仕事中の姿勢や言葉遣いも社会人としては当たり前のことです。実習生はまだ学生さんですが、あと何年かすれば社会人。働き始めてから自分が困らないためにも、最低限のマナーは身に着けておくことをおすすめします。